高齢者の自宅での熱中症予防をどうするか

 連日の猛暑がとどまる気配はなく、熱中症の危険性も続いていますね。

 高齢者が自宅で熱中症にかかることが多いことについての報告が出ていました。

 

「熱中症」は室内でも要注意~なぜ「高齢者」は冷房を使わないのか(石田雅彦) - 個人 - Yahoo!ニュース


 報告によると、生理学的に高齢者が熱中症にかかりやすいうえに、エアコンの使用状況が適切でないために、そういうことになると。

 エアコンについては、冷房を苦手と感じる高齢者は多い。エアコンの設定温度を高めにする傾向があり、暑くてもエアコンを付けて寝ることが身体に悪いと思い込んでいる高齢者も少なくない。

 住居内でもかかる危険性があることを周知し、熱中症に対する予防意識を高めていく必要があることを述べている。


 数か月前から、老親と同居するようになり、この暑さの中で熱中症対応をどうするか気をもんでいるところです。

 総論としては、報告の通りだなと思います。しかし、実感として、すんなりとそのようには運ばないだろうとも思います。

 熱中症に限らず、高齢者は、確立した自分のライフスライルの変更を好みません。今のライフスライルは、アイデンティティと密接不可分であり、しばしばプライドを伴っています。

 当人に影響を与える可能性のあるルートを通じて働きかけないと、効果がありません。

 それが何であるか、さまざまですが。

 自分の家では、老親がよく見ているテレビ報道番組があります。そこで、詳しく、専門家も登場し、熱中症対応を取り上げていました。まずは、それを利用し、番組内容について言葉をかわしました。どれぐらい関心を持っているか、どこならライフスライルを変える余地がありそうかを探りました。

 とにかく、糸口をつかんで、少しずつでも実行できるといいのではと考えます。いきなり多くを実行しようとするのは、失敗しやすいです。

 影響を与えるルートとしては、テレビ、新聞。医療機関熱中症担当は内科になるにしても、予防の意識づけとしては、あらゆる診療科目、歯科も含め入口になりそうです。

 熱中症対応でエアコンの使用はとても重要です。まずは、当人の居住しているところのエアコンがどのようなものであるかを確認しておくことが欠かせません。

 エアコンがないとか、かなりの旧型であるとか、機能していないような場合もあります。そうであればどのようにやってもらうかの提案は必須です。

 参考になれば幸いです。