もち麦入りのご飯が人気になっている

 健康志向の高まりを受け、玄米や精麦、雑穀などの高機能性米市場が拡大。頻繁にマスコミで放映されるもち麦がけん引役に。

 精麦は従来のうるち系大麦からもち麦へと消費の主流が変化、玄米は、食べやすく炊飯しやすく加工されたものや良食味と豊富な健康機能性を両立させた新品種が誕生。コンビニおにぎりや外食店での提供が増加。

 こうしたことで、減り続けるコメ消費量に歯止めを掛けるとともに、人々の健康増進に貢献し、コメの価値向上につながることが期待される。

という内容の報道が出ていました。

 昔から、麦飯(むぎめし)は体によいとされ、病気養生にも使われていました。
 白米が貴重だった時代には、安上りのご飯として扱われていました。

 筆者が学生の頃までは、そういった理由で食べさせられました。

 しかし、麦飯はうまくないので、日本の社会が豊かになるにつれ、食べる機会が減りました。

 麦飯は、押し麦(うるち性の大麦)を白米に混ぜて炊いたものです。押し麦は、ぱさぱさと粒立ち、噛んでも味は淡泊でおいしくなかったのです。また、よく噛まないと胃がむかつくこともありました。

 お米に、うるち米(通常食べているタイプ)ともち米があるように、大麦にも、うるち性の押し麦ともち麦があります。

 もち麦でつくった麦飯には、粘り気と、もちもちっとした食感が加わり、従来の押し麦でつくられた麦飯より、食べやすくなります。

 これで、健康によいならば、食べようかという気になりますので、最近の人気も理解できます。

 もち麦のすぐれた栄養は、食物繊維、ミネラル、ビタミン、ポリフェノールが豊富なことです。

 実際に食べてみて気に入れば、ご飯にメリットとして付け足すことができますね。